
(1)実体験の重視 今回のプログラムは、講義による理解よりも関わるという実体験を重視した。教育相談の場では、実際に子どもと遊ぶ中で、子どもの動きにっいて話し合うことからすべてが始められた。介護実習も実際に障害を持つ人々とともに体験するものであり、疑似体験という限界についても説明された上での活動であった。最後のパネルディスカッションについてもパネラーが実際に地域で行う活動や体験に基づく提言を中心にしたものであった。 (2)ゆとりのあるプログラム 本講習会ではプログラムの中の各活動に十分な時間を与えようと考えた。青年の家という雄大な自然に囲まれた地の利をゆったりと満喫するとともに、時間に追われずに話し合える雰囲気を大切にした。障害の専門性に基づき細分化されたテーマの活動ではなく、地域で生活することの全体性を大切にした、テーマを限定しない活動に重きを置いたプログラム作りであった。結果的にこのことが講習会全体を、自ら参加して活動する場にできたと考える。 (3)様々な立場の人々の参加 本講習会には様々な立場の人々が参加した。障害のある幼児や学生とその親、障害のある成人、障害児教育に携わる教師や行政関係者、地域の障害児(者)保健・医療に携わる人々、ボランティア活動をする学生や社会人等、多くの人たちが一緒に学び体験する場となった。このことは日頃障害のある子どもたちのありかたを就学期間、学習の場を中心にとらえやすい教育関係者にとっては、関わりや配慮の範囲を子どもの生活全体に広げるきっかけとなった。 (4)職員の協力 会場となった「国立能登青年の家」の職員は、本講習会に様々な関わりと援助を提供してくれた。参加した個々の障害のある人々が活動しやすい環境づくりを行うとともに、多くの職員が介護実習やパネルディスカッションに参加してくださった。このことは先に述べた「障害児(者)の施設利用」に関する研究調査をきっかけにバリアフリーの施設に近づこうとする職員の意欲の現れともいえる。 これらいくつかの実績を上げ本講習会を終えることができた。地域支援の講習会は教育と生活をつなぐ場になったと考える。
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